ROAD TO DEBUT
遠くて近い! 近くて遠い!
先輩アーティストに聞いたデビューへの道のり
Iris (アイリス)の巻
マレーシアで生まれ育ったIris(アイリス)。歌手・女優として、2014年のアジア最大級の映画祭・APFFに参加。そこで、現マネジメント会社に再スカウトされて、活動の場を日本に移すべく、2015年に日本に移住。9等身の圧倒的なスタイルの良さと、透き通る歌声を武器にして、2016年4月、コーセー「雪肌粋 ホワイト洗顔クリーム」のTVCMに出演。
そのタイアップソングで日本メジャーデビューを果たした。母国語のマレーシア語はもちろん、北京語・福建語・広東語・英語など、多言語を使いこなし、現在習得中の日本語を併せて、六カ国語でコミュニケーションができるグローバルな存在のIris。日本人アーティストとは少し違った側面も見え隠れするRoad to Debutインタビューを、全3回に分けてUTA-PLAレッスン生にお届けします! それでは、まず第1回スタート!
第1回 オーディション番組での敗退が歌手になりたい気持ちを強くさせた!
-歌を歌い始めたのはいつ頃からでしたか?
☆ Iris(アイリス)(以下I) 5,6才の頃から歌が大好きで、声が響いて気持ちよかったので、お風呂の中でよく歌っていました。ママが聞いていたチャイニーズポップスやチャイニーズカントリーみたいな、少し古い歌をよく歌っていましたね。私以外の家族はとくに歌が好きだったわけでもなかったのですが、自分はとても歌が好きなのだという意識は小さい時からありました。ただ、ぼんやりと歌手になれたらいいなと思うぐらいで、叶うはずのない遠い夢のように思っていました。
-オーディションを受ける前に何か努力していたことはありますか?
☆I 私、実は17才ぐらいの頃まですごく太っていたんです。歌手になりたいと思うようになってから、ほんとに歌手になるなら、もっときれいになっていなくちゃ歌手にはなれない!そう思ってダイエットを始めました。食事に気をつけて、お菓子やケーキ、甘いものがすごく好きでしたがそれも控えて、ダイエット中には一切食べませんでした。いちばん効果的だったのはランニングです。毎日15キロ走ってました。それで、1年で13キロ痩せることが出来たんです。毎日、Don’t give up!と思いながら走っていました。痩せることができたとき、夢は夢のままではなく、ちゃんと頑張れば叶うものなのだと思うことができましたね。歌手になろうとする気持ちもより一層強く持てることができました。この体験は自分の中で何かを実現させることができた原体験のようなもので、自分にとってとても貴重で大切な体験でした。
-では、本気で歌手になることを考え始めたのはいつだったのでしょう?
☆I まだ高校生で、18歳の頃、友達に誘われて参加したマレーシアのテレビ局が行っていた歌のオーディション番組への出演が大きなきっかけでした。参加者も多くて、マレーシア中の人が知っているオーディション番組だったのですが、ラッキーなことに出演者として合格することができました。歌った曲は マレーシアの歌手、Fish Leong(梁靜茹)の「可惜不是你 Unfortunately Not You」という曲でした。嬉しかったのですが、番組への出演は果たしたものの、番組の中での勝ち抜き戦ではすぐに敗退してしまい、とっても辛く悲しい思いをしました。それが逆に、チャンスがこれで終わりになるのは嫌だと強く感じることになって、真剣に歌手になりたいと思うようになりました。
後になって、審査員の一人の方から連絡があり、ほかのオーディションに出ることを勧められて、チャンスはまだ終わっていないと自覚して、歌手への道をあきらめることはしませんでした。
(第1回終了)