最近レッスンを受けていただいてる方から「高い声が出ないんです」「どうしたら高い声が出せるようになりますか」と質問を受けることが多々あります。
確かにラジオやテレビで聞こえてくるヒット曲は、キーが高めに作られていることが多いです。しかしこれはボイストレーニングを入念に行っているプロのアーティストに対して作られている為、一般の方々には歌いづらいと感じるのかもしれませんね。。
ただし、高いキーの曲のほうが私たちの耳に残りやすく「上手に聴こえる」という印象がありますよね!そこで、今回は高い声が出せるようになるボイストレーニングをお教えしたいと思います!
■声帯は筋肉と同じ
声帯は左右両方の筋から出来ていて、息を吸うと開き、声を出すときに閉じ、振動して声が出ます。筋肉と同じですから、スポーツする時と同じく声を出す前は準備運動が必要です。例えば朝、寝起きに声が出ない時がありませんか?あれは起きてすぐは筋肉が温まってないからなのです。
そこで、声帯に効ボイトレ方法をお勧めします!
まずは1オクターブを低い音から高い音をなぞりましょう。
オクターブとは、ピアノでいうと「ド」を弾くと、より高いまたは低い(一番近い)「ド」までの
音程差のことをいいます。
初めの低い「ド」から高い方の「ド」めがけて音程をとります。
発声する際は、「ド」ではなく「あ」で発音しましょう。最初のドの音から準備、いきなり高い音を出すのではなく、高い「ド」にいくまでなぞるように声を出すと良いでしょう。
その時、喉をさわって喉ぼとけがしっかりと動いている事を確認してください。
そして、1オクターブ高いドまで発声したら、高いドから低いドに戻ってきて下さい。
オクターブのボイトレ(ボイストレーニング)動画があるので是非チェックしてください!
■音を半音ずつ上げてやってみよう
『低い⇒高い⇒低い』を1回として、何回か連続してやってみましょう。
息継ぎは鼻から吸って口から吐く事を意識しましょう。複式呼吸がしっかりと出来ていれば胸や肩が上がらずお腹に空気がたまっていることを感じられると思います。肩を上げずに息を吐きだす時は身体を下に落とすイメージでやってみましょう。
3回くらいできたら、今度は半音あげてやってみてください!
また、出来たら半音あげて・・・というトレーニングを繰り返していくうちに、少しずつですが、音が上がり確実に音域は広がります!
半音上げる事は難しい、という人はこちらの記事をまとめて読んでみてください。
Meg先生による音階トレーニングを紹介しています。
音程がすぐにとれない!歌上達のために一番大切なこととは?
また、音程が合わないという人は、手の動きをつけて発声すると意外に音が合ってきますので是非試してくださいね!
Megのオクターブレッスンをチェック!
■低い音を出したい時
逆に低い声が出ないときはどうすればいいのでしょう?
普段低い声を出そうとすると、顎を引きがちですが、それでは身体に音が響かないので
苦しそうな声しか出ません。
それは顎を引くと喉が締まり、肺の空気が出づらく、音が共鳴しないのです。
低い声を出したい時は、手を胸に当ててください。
息をお腹に入れて、口を縦に大きくあけて発声します。
そうすると、胸がビリビリしませんか?
そのビリビリを感じつつ、音を下げていってください。
低い音をしっかり出すには、高い音を出す以上にこの時も息の量が必要です。
複式呼吸を意識して、普段からしっかりとトレーニングしておきましょう!
いかがでしたか?
ちょっとしたコツで高い声も低い声も手に入れて、これからのカラオケシーズンに備えましょう!