ボーカリストにとってカラダは楽器!
自宅で出来るストレッチでカラダを柔軟にしてボイストレーニング!いい声、通る声を手に入れよう!
声も音の一種。理屈は同じ!
ピアノやギターは、指を動かすだけで音が鳴っているのではありません。
胴体(木の部分)が指でつま弾いた弦の振動を共鳴させて音が鳴っているのです。
ボーカル(声)の場合も理屈は同じです。
喉だけで歌うのではなく、カラダという楽器を鳴らす(演奏する)という意識がないといい声は出ないのです。
ピアノやギターのような楽器の場合は演奏する前にチューニングをしますが、ボーカルの場合も同じです。予めしっかりと準備をしてあげないと、 最高の音を奏でる事が出来ないのです。ボーカルのチューニングに器具や専門知識はいりません。 ボーカルのチューニングとは、体のストレッチ!しっかりとカラダをストレッチして、基本フォームを作る、ということが大切なんです。
カラダのストレッチをすることで調整されるのは「筋肉」です。 骨だけでは、音は共鳴しません。喉から声を出すのも、息を吸い込んだり吐いたりするのも、全て私達の筋肉が補助してくれている動作です。 その筋肉が固まっていたり、普段使わない事で衰えたりしていると、もちろんいい音がなるはずがありません。
プロもしっかりと行っているストレッチ方法をご紹介するので、是非試してみてください!
自宅で手軽に出来るストレッチ方法を紹介!
プロも行っているストレッチ…と聞くと、ものすごいハードだったり難しかったりするイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません!
カラダが固くでも大丈夫。誰でもカンタンにできる、そして即効のストレッチをご紹介します!
① まずは喉に近い筋肉の首を柔らかく!
足は肩幅に開いて楽に立ちます。天井から1本の糸で釣られているような意識で。
力を抜いて、首を横に5秒かけて倒します。その時、口は閉じたまま、首の筋や筋肉が伸びていることを意識しましょう!3セットやります。
② 肩も柔軟に!
片方の腕を前方に伸ばします。そのまままっすぐ逆の腕で反対側の腕に押しながらくっつけて、10秒キープ。
その後、手のひらを逆向きにして10秒キープし、肩が伸びていることを感じてください。
…ちょっとカラダが柔らかくなった気がして気持よくないですか?
このストレッチに慣れてきたら、肩甲骨のあたりまでしっかり伸ばせるストレッチを紹介している動画があるので、こちらもチェックしてみてください!
ストレッチをすると、文字通り筋肉が伸び、血流がよくなり、体温が上がると言われています。筋トレほどきつくはないので、毎日つづけられるはず!
下半身のストレッチも入念に!
次に下半身のストレッチをしていきます。
足と足の裏をひっつけてあぐらをかきます。
手は足の甲を持って組みます。
そして、膝を床につけたり離したりパタパタします。
次にあぐらの状態で右に体重をかけます、もう片方の腕で押していきます。それを逆にしてやってください。
<詳しい動画はこちらから!>
最後に骨盤について。
壁にかかとをつけて立ってみてください。腰のあたりが壁から少し離れてしまうはずです。 この部分を意識して壁につけるようにします。 そうすると、骨盤が下前方に押しやられ、下腹に力が入った感じになります。
これで、骨盤がまっすぐになってます。
難しい人は膝を曲げて、あたまから糸で釣られているイメージでバウンスしてみて下さい。重心が下がり、この時骨盤がまっすぐになるはずです。
骨盤をまっすぐにする事で、声を出しやすくなるだけでなく、普段の姿勢もよくなります。 猫背の人や、逆にカラダが沿ってしまっている人も、このストレッチを行ってみてください。姿勢がよくなると見た目も美しくなるだけでなく、 お腹周りの脂肪がつきにくくなるとも言われています。
最後は口周りのストレッチを!
最後は声を出す大事な部分、「口」のストレッチです。
しっかりと筋肉をほぐしてあげても、最終的に声を出す部分は口なので、ここも入念に調整してあげましょう。 口の筋肉が柔らかくなると、しっかりと母音を意識した発声が出来るようになります。
早口言葉の要領で、しっかりと母音を意識して発声してみましょう。
ポイントは恥ずかしがらずに、しっかりと口のカタチを意識して発声する事です。 これを意識した上で、下の言葉を発声してみてください。
「じゃ じ じゅ じぇ じょ」
「ぎゃ ぎ ぎゅ ぎぇ ぎょ」
「びゃ び びゅ びぇ びょ」
それぞれ10回ずつ言ってみてください。 口周り、そして頬の筋肉が少しずつ疲れてくるのを感じるはずです。
このストレッチは、普段から相手に声が伝わりにくいという悩みを抱えている人にもお勧めです。
日本語は母音が非常に重要な役割を持っており、あ・い・う・え・お の発音がしっかりしているだけで大半の言葉が通じるように出来ています。 逆に言えば、口が固まってしまって母音がしっかり発音できないと、言葉が相手に伝わりにくくなります。
また、このストレッチは小顔効果もあるんです!
口周りから首のラインにかけての筋肉は、意識してトレーニングしないと鍛える事が出来ません。大きく口を開けて笑ったりすることや、 上記のストレッチなので普段から口から頬にかけての筋肉を鍛えていると、老廃物がたまりやすい口から首にかけてのラインがスッキリして、 むくみにくくなる効果もあると言われています。
続けることが大事!
これで、歌う準備は万端です!いかがでしたか?
発声のためのストレッチですが、ダイエット効果や小顔効果もあるストレッチを紹介しました。 ストレッチは継続な全てです!一連のストレッチを行っても、5分~10分程度のものになります。朝起きてからすぐ、 寝る前などに継続的に行うことによって効果はしっかりと現れるはずです。
しっかりと毎日つづけてみましょう!