REVALCY(Vol.2)

ROAD TO DEBUT

ROAD TO DEBUT

遠くて近い! 近くて遠い!
先輩アーティストに聞いたデビューへの道のり

Interview:REVALCY(リヴァルシィ)

 

幼少期から自然と2人でハーモニーをつけていたというボーカルコンビネーションが魅力の、兄Takeshi、弟Takumiによるツインデュオグループ。グループ名は、“表裏一体”のイメージで、reversi(リバーシ)を変形させた造語。ルーツであるR&Bをベースにしながらも、ロック、ダンスミュージック等、様々なジャンルを自由に横断しながら繰り出される限りなく伸びのある歌声と、変幻自在にメロディとコーラスを2人が自由に行き来する絶妙なコーラスワークには定評があり、新人ながら大いに注目を集めている2人組。2014年11月にTVアニメ『まじっく快斗1412』エンディングテーマ「WHITE of CRIME」でメジャーデビュー。2015年8月リリースの2nd Single「EXIT」は、TVアニメ「デュラララ!!×2 転」のエンディングテーマ。2月17日には渋谷TAKE OFF7にて、小川智之氏が率いる音楽ユニット・SPECOCOとのスペシャルコラボレーションライブが開催されます! コーラスワークに精通した2人へのインタビューは、ソニトレ受講生にとっても参考になるさまざまな練習方法やアドバイスが詰まっています。全4回に分けてお届けします! それでは、第2回スタート!


第2回 歌う姿勢を強くしてくれたふたつの涙の体験!

-本格的に歌い始めたきっかけ、ターニングポイントはどんなことだったのですか?

Takeshi 高校3年生の夏、全国大会出場を目指して、それまでの毎日の大半を費やしていたバスケットボール中心の日々が、目標を達することもできないまま予選落ちという結果とともに、突然に終わりを告げました。前年度チームは出場できた全国大会に、自分たちの代では進むことができず、消化不良のまま、急に何もやることがなくなってしまい、自分を失ったような気分になりました。バスケに熱中していたので、その生活が終わったときに、ほかに何をして生きて行けばいいのかわからなかったのです。そんなとき、夏の終わりに文化祭があり、思い立って友人たちとグループを組んで、特設の小さなステージで人前で歌う機会を持つことになりました。一般の方や他校の生徒、ほかのクラスの人たちなど、いろんな人が集まる場で歌ってみたくなって、クラスメイトの4人でコーラスグループをつくって歌ったのです。

-そのとき「歌うこと」にどんな意味があったのですか?

Takeshi 見てくれた人たちがとても感動してくれました。 バスケットをやっていたとき、試合に出ている人も出ていない人もみんなで試合に挑んで、選手も監督も、応援してくれる人も、みんなで一体になってその場をつくりあげて戦って、ファインプレイがあれば拍手が送られ、選手は拍手や声援に励まされて、また真摯なプレイに向かう、そういう感覚にいつも感動していました。それが、そのとき大勢の人たちの前で歌ったきに、バスケで味わう感動に似たものをそこで感じることができたのです。 いっしょに歌を歌う練習をして、チームのメンバーがいて、指導してくれる先生もいて、お客さんもいて、応援してくれる人がいて、最後に拍手をもらったときに、バスケをやっていたときの感動と、歌った時の感動が、同じものだと感じることができて、自分はこういうことを求めているのだと自分で気付くことができたのです。よく考えて見たら、バスケをやってきたときも、苦しい時にはいつも音楽に励まされて、辛い時にもいつも音楽を聴いていたことを思い出しました。何かあれば、音楽に励まされてたんだなと。バスケの選手になりたかったけど、音楽の道でも同じような目標を持つことができるのだと感じて、この感動をみんなでつくりあげていきたい、ひとつのものをつくっていきたいと、そのライブで音楽で感じたのが大きな心境の変化でした。

-どんな曲を選んで、どうやってコーラスを練習して歌ったのですか?

Takeshi 鈴木雅之さんの「夢で逢えたら」をやりました。同じクラスの男子3人女子1人の4人組のコーラスグループでやりました。自分でつくったコーラスの全パートを、ほかのメンバーに覚えてもらって歌いました。テープレコーダーやICレコーダー、iphoneなどのスマートフォンで自分でメインパートを歌ったところを、ハモのパートを歌ってあげて、録音してもらって、教えて、練習してもらいました。iphoneのボイスメモを使って、覚えてもらって、次の3パート目をつくって、覚えてもらって、4パート目をつくると繰り返していました。1曲だけでしたが、アカペラでコーラスをやることができました。

-どんな反響だったのか、もう少し詳しく教えてもらえますか?

Takeshi 歌い終わった後に、ほんとに、泣きながら「ほんとによかったよ」って言ってもらえました。それまで、バスケ一辺倒でやっていて、予選落ちと同時に気が抜けたような姿になっていた自分が懸命に歌に打ち込もうとしていたのを知っているクラスメイトが多かったので、歌い終わったあとには、ほんとうによかったよとと言って泣いてくれました。 こんなに音楽の力って、すごいんだなって、バスケ以上かもしれないって、そのとき思いました。それをきっかけに、それを本格的にやってみようって思ったのです。

-それまでとは違う感動に出会ったということですか?

Takeshi それまではカラオケの点数表示みたいな評価のようなものに反応していたところがあったのですが、そのときは、その場で見て聴いてくれている人たちとの一体感のようなライブの感動をはじめて本格的に味わえたのだと思います。その感動を知ってしまったので、それをもっともっと求めたくなっていったんですね。

-Takumiさんは、そのあとに加わることになったのですね。

Takumi 17歳ぐらいの頃、ある日突然、「ちょっと来てくれない」とTakeshiから声を掛けられました。とりあえず、呼ばれたカラオケボックスに行ってみると、4人いたはずのメンバーが2人になっていて、ライブ日程が決まっているからいっしょに出て欲しいと誘われました。歌うことは大好きだったので、1回ぐらいやってもいいかなと思って、引き受けて、ライブハウスで歌いました。お手伝いのハーモニー担当かと思っていたら、がっつりとメインも歌わされて、そこからどんどんのめり込んでいく形になりました。

-歌うことへの目覚めになったきっかけなどはありましたか?

Takumi 本格的に歌をやろうって思ったきっかけとしては、「病院」でのミニライブをしたことがとても印象深いです。まだ、ライブ活動をはじめて間もない頃、クリスマスパーティー的な催しで「病院」で歌う機会がありました。そのときは、スティービー・ワンダーの「Lately」「I just called to say I love you」などクリスマスソングを中心に7曲ぐらい歌いました。そこは、病院の待合室のようなところで音響設備もなく、出演者は自分たちだけだったので、マイクやアンプも持参していったのですが、結局うまく鳴らず、使えずにそのまま地声で3人並んでアカペラで歌ったんです。逆にそれでお客さんとの距離が近くなったのかもしれませんが、しっかりと聴いてもらえた実感がありました。そのパフォーマンスを見て聴いてくれたのは、入院していた患者さんたちで、そこには、末期がんの患者さんなども多くいらっしゃる場所だったのです。そこにいた車椅子に乗って参加していた80歳ぐらいのおばあさんが、自分たちが歌い終わったあとに、体をふるわせながら、「とってもよかった。わたしは、死んじゃうかもしれないけど、死ぬ前に、ほんとにいい音楽が聞けて、ほんとうによかった。」と泣きながら言ってくれたんです。

-そのとき、どんな気持ちになったのですか?

Takumi そのお婆さんの言葉を聴いて、あらためて音楽が持つ力に気づきました。そのときから、歌に対してそれまで以上に真剣に真摯に取り組むような姿勢になりましたね。歌うからには影響力のあるような歌い手になりたいなと思ったし、なにより歌う側が生半可に歌っちゃいけないなと、そこで思いました。

Takeshi 僕らふたりの音楽のベースは、涙から始まったと言っても過言じゃないかもしれません。音楽で感動したこと、音楽を聴いて泣いたことも事実だし、それで音楽が好きになり、その好きになった音楽を自分が歌うことで聴いてもらって、泣いてくれたっていうところがすべてのベース、はじまりだったのだと思います。

(第2回終わり)

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Release

REVALCY(リヴァルシィ)

SIngle

「Sweet & Bitter Chocolate feat.SPECOCO」

「Sweet & Bitter Chocolate feat.SPECOCO」

配信日:2016年2月10日(水)


☆レコチョク

http://recochoku.jp/artist/2000310976/


☆itunes

https://itunes.apple.com/jp/artist/revalcy/id937589285


☆mora

http://mora.jp/artist/451224/

Profile

兄Takeshi、弟Takumiによるツインボーカルユニット。2014年10月から放送のアニメ「まじっく快斗1412」エンディングテーマ「WHITE of CRIME」でメジャーデビュー。
REVALCY : www.revalcy.com
SPECOCO : www.specoco.com

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